佐世保市のひなた動物病院 ひなた動物病院

2017.02.03

足を舐め続ける (異物による指間膿瘍)

罫線

 ワンちゃんを飼っていると足を舐める、噛むといった行為を見かけると思います。
そういった行為は病的なものから心理的なものまで原因は様々です。
今回の症例は6歳男の子で、右前足を舐め続けるということで来院されました。
肉球の間が腫れてそこに膿が溜まっており、皮膚検査では細菌が検出されました。
image3
 細菌による皮膚病と考えて抗生剤を処方、原因となる細菌をなくそうとしたのですが、2週間経っても状態は変わりませんでした。
治療の効果がないということで、別の原因を考えなければなりません。
異物の存在や腫瘍なども考えられます。
そこで麻酔をかけて検査を行うことにしました。
すると患部を圧迫したとともに膿と一緒に植物のノギが出てきました。
image2
image5
このノギが原因で痒みを引き起こし足を舐めていたようです。
 足を舐めるという日常的で何気ない行為に今回取り上げたような原因が隠れているなんてことを家で見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
もし足を絶えず舐め続ける、なんか赤く腫れてるなと気になった時は気軽に診察に来てくださいね。
清瀬